彩帆島の旅(前哨戦)


年末に静養を兼ねて彩帆島ことサイパンに出かけた。

日程の中にクリスマスが入るので大量のプレゼントを鞄に詰め、
早めに成田空港に乗り込んだが予想に反して出発客は少ない。

チェックインを済ますと航空会社のラウンジに向かい、
搭乗時間までのんびりと過ごすつもりでいた。
しかし静寂を破る台風のような奴らがやって来た…。


グアム・サイパン便は安近短のリゾート故に、
乗客のパックツアー率が非常に高く平均年齢も低い。

海外旅行に慣れていなかったり、
飛行機に乗るのが初めての乗客も少なくない。

よって機内のマナーを知らなかったり、
飛行中のルールを知らない輩が必ず搭乗していて、
さらに旅の期待から興奮状態となり迷惑千万。

そしてグアム・サイパンのツアーには、
格安でビジネスクラスに乗れるコースもあり、
本来なら場に相応しくない連中もラウンジに紛れ込んでしまう。


この時に遭遇した1団がまさにそんな奴らで、
2組の馬鹿夫婦とそれぞれのガキ共がやかましいのなんの。
特に一方の夫が下品極まりなくて近くの客が席を移動するほど。

また子供の一人も甘やかしから来る情緒不安定なのか、
ちょっとでも自分の思い通りにならないと大声を出す。
奴らの会話から同じ便とわかり早くも暗たんたる気分に。

しかし幸い機内で馬鹿ファミリーと席は離れていて一安心したが、
ほぼ満席の機内を見渡すと他の行き先の便では遭遇しそうもない、
“スチャラカチャン”なカップルやグループが何組も乗っていた。


『3時間の苦行』を覚悟し静かに目を瞑り、
黙想の状態で離陸に備えたが早くも機内には不穏な動きアリ。

日本語で何度もアナウンスが有ったにも関わらず、
テーブルを出したままやリクライニングを倒したままの、
困ったヤツらが一人や二人じゃないのですよ、参ったねぇ。

でもここで疾風のごとく機内を動く小さな影がひとつ。
小柄な日本人スッチーがテキパキと教育的指導をして、
ボーイング757は何事も無かったように離陸。

安定飛行中もこの小柄なスッチーの活躍は目醒しく、
少々厳しい口調ながら理路整然と機内の掟を説いて廻り、
客の教育も重要なサービスの一環と心得ておられる。

今まで不快な思いをする事が多々有った彩帆島行きの機内で、
これほどまでに安心感と安らぎを覚えた事は無かった。
その凛々しい姿に本気で彼女に惚れてしまったよ。

ありがとう小柄なスッチーさん。
アナタのお陰で快適な空の旅となりました。

彼女の気迫が機長にも伝わったのであろうか、
予定より早く便は目的地のサイパン空港に到着し、
イミグレをサッサと抜けて夜の南国へと我が身を誘う。

<次回から『サイパンの旅・本編』を開始する>
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旧『ご乱心日記』
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