ヤツの近況 そして消えた情報誌
●
4月に入って牛馬のように働いているが、
さすがに日曜日だけはOFFにしてもらった。
幸い天気が回復したので一気に洗濯を済ます。
さて、“乱痴気君”と命名したお調子者を覚えておられるだろうか。
ヤツは少し前にフィリピンのセブ島に行ってのだが、
帰国するなり自慢げに低次元のメールをよこし呆れてしまった。
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フィリピンの歓楽街や風俗に行った人なら、
一度は耳にしてるであろうフレーズがある。
フェラチオを意味する「チンチンタベル」だ。
日本人にお持ち帰りされたいオネーチャンが、
「アタシはしゃぶるのも上手いのよ」と、
この変な日本語で自分を売り込んでくる。
乱痴気君はアンヘレスだけでなくセブでも言われた事に興奮し、
「このルーツを探れば現代の柳田国男になれるチャンス!」と、
一人で勝手に盛り上がっていて非常に鬱陶しい。
そこでバシッと出鼻を挫いてやった。
『キミが今頃「発見」するずっと前に、
既に知れ渡ってる事なのだよ「チンチンタベル」なんて』
フィリピンに限らず『異文化』なんてモンに接すると、
当初は見るモノ聞くモノ感じるモノ味わうモノ、
総てが新鮮で珍しく、時に自分が発見したかの様に錯覚する。
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昔々、連載を抱えていた情報誌『P(仮名)』。
創刊から関わったが経営が苦しいと社長から泣き付かれ、
P誌を盛り上げるため超破格の原稿料で協力を惜しまなかった。
しかしこの社長がかなりの曲者で、
驚くほど安い原稿料を督促するまで滞納し、
さらにあれこれと姑息な事をしてくれたので手を引いた。
他にも数名いたプロの物書きも皆この社長に怒り呆れ、
次々に連載を辞めて誌面はみるみる内容が薄くなっていった。
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人をタダで使うことしか考えていない社長は、
今の乱痴気君の様にフィリピンが面白くて仕方ない、
嵌ったばかりの人をおだてて原稿を書かせていた。
斯くしてかなりの金額で売られていたP誌だったが、
その内容は単なるフィリピーナ好きの同人誌レベルに低下し、
雪崩式に販売部数を落とし、遂に休刊に追い込まれた。
あれからかなりの日数が過ぎたが再開する気配も無く、
事実上廃刊と見て間違いではないだろう。
乱痴気君からのくだらないメールを読んでいて、
末期の頃のP誌を思い出してしまった。
いま確認したら創刊から21号まで執筆していたので、
1年と9ヶ月間の連載だったんだなぁ。
4月に入って牛馬のように働いているが、
さすがに日曜日だけはOFFにしてもらった。
幸い天気が回復したので一気に洗濯を済ます。
さて、“乱痴気君”と命名したお調子者を覚えておられるだろうか。
ヤツは少し前にフィリピンのセブ島に行ってのだが、
帰国するなり自慢げに低次元のメールをよこし呆れてしまった。
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フィリピンの歓楽街や風俗に行った人なら、
一度は耳にしてるであろうフレーズがある。
フェラチオを意味する「チンチンタベル」だ。
日本人にお持ち帰りされたいオネーチャンが、
「アタシはしゃぶるのも上手いのよ」と、
この変な日本語で自分を売り込んでくる。
乱痴気君はアンヘレスだけでなくセブでも言われた事に興奮し、
「このルーツを探れば現代の柳田国男になれるチャンス!」と、
一人で勝手に盛り上がっていて非常に鬱陶しい。
そこでバシッと出鼻を挫いてやった。
『キミが今頃「発見」するずっと前に、
既に知れ渡ってる事なのだよ「チンチンタベル」なんて』
フィリピンに限らず『異文化』なんてモンに接すると、
当初は見るモノ聞くモノ感じるモノ味わうモノ、
総てが新鮮で珍しく、時に自分が発見したかの様に錯覚する。
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昔々、連載を抱えていた情報誌『P(仮名)』。
創刊から関わったが経営が苦しいと社長から泣き付かれ、
P誌を盛り上げるため超破格の原稿料で協力を惜しまなかった。
しかしこの社長がかなりの曲者で、
驚くほど安い原稿料を督促するまで滞納し、
さらにあれこれと姑息な事をしてくれたので手を引いた。
他にも数名いたプロの物書きも皆この社長に怒り呆れ、
次々に連載を辞めて誌面はみるみる内容が薄くなっていった。
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人をタダで使うことしか考えていない社長は、
今の乱痴気君の様にフィリピンが面白くて仕方ない、
嵌ったばかりの人をおだてて原稿を書かせていた。
斯くしてかなりの金額で売られていたP誌だったが、
その内容は単なるフィリピーナ好きの同人誌レベルに低下し、
雪崩式に販売部数を落とし、遂に休刊に追い込まれた。
あれからかなりの日数が過ぎたが再開する気配も無く、
事実上廃刊と見て間違いではないだろう。
乱痴気君からのくだらないメールを読んでいて、
末期の頃のP誌を思い出してしまった。
いま確認したら創刊から21号まで執筆していたので、
1年と9ヶ月間の連載だったんだなぁ。
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