嵐の中の帰国


保養と静養と取材を兼ねて台湾に行っていたのだが、
帰国日に台湾北部を台風が通過して対応に追われた。

帰国便は台北・松山空港18:10発の予定。
台風が台北市に最接近するのは17時前後との予報。

台北までバスで40~60分かかる桃園空港と違い、
松山空港は台北市内なので最悪を想定しても気が楽だった。

便がキャンセルになった場合の手続きは空港のカウンター。
さらに早いモノ勝ちの世界なので当日の予定を中止して、
出発の7時間前、11時に空港に乗り込む。


台北市内の天候は時折大雨は降るものの小康状態。
松山空港はこぢんまりとしているが特に混乱は無し。

まずはチャイナエアのカウンターで状況を確認すると、
なんとオンタイムだと強気の回答が返ってきた。
他社のフライトは次々とキャンセルになっているのに…。


空港内にはコンビニもあるし、
いざとなれば目の前の駅から地下鉄にも乗れる。
でも万が一に備え充分な水と食料は用意しておいた。

『サバイバルキット』と呼んでいるウェストポーチには、
非常用アルミシートとシルクの寝袋が入っている。
空港内は無料の無線LANが用意されているので情報も得られる。

停電になっても発電機を備えているし、
下手にホテル等で待機してるよりも安全で安心できる。
今夜はこのまま空港泊も覚悟して台風の接近に備える。


「チャイナエアの羽田便以外、全部キャンセルだってよ」
ビジネスマンらしき日本人が連れと話してるのが聞こえる。
チャイナエアの窓口に行くと「出発便に変更はありません」。

それでももしキャンセルになったらどうなるか尋ねると、
「お客様のチケットは無料で振り替え便に変更しますのでご安心を」
手続きはチェックインカウンターなので、やはりここを離れられない。

そうこうしているうちにチェックイン開始。
手続きが済んでしまえばコッチのもの。
さっさと出国して航空会社のラウンジへと進む。

ラウンジは横になれそうなソファーがありシャワーも完備。
このままズルズルと出発時間が遅れても飲み食いも困らないし、
あとは運を天候に任せるだけど、どっしりと構える。


松山に向かっていたANA&エバー共同運行便が台風の影響で引き返し、
羽田に戻る機材不在でキャンセルになりラウンジ内の乗客が集められた。
ツアー客らしき人たちは明日出勤が出来ないと青くなっていた。

チャイナエアは松山空港に機材を多く抱えているので、
もし予定の便が来られなくとも代替え便が有るだろうと楽観視。

ニュースの最新進路予想図がわずかに北に逸れている。
台湾島への直撃は避けられそうだぞとちょっと安心。
フライト情報のモニターは私の乗る便以外すべてキャンセルと表示。


搭乗開始予定の17:40、ラウンジの受付に確認したところ、
搭乗開始は17:55に変更になったものの予定通り飛ばすとの事。

昔々、チャイナエアが羽田空港に取り残されていた時代、
そのチャイナ便で台北に向かう日に東京を台風が直撃した。

羽田発の国内便は総て欠航、成田空港も閉鎖という状況の中、
チャイナエアの台北便だけが飛行を強行した。

チェックインカウンターで本当に大丈夫かと訊いたら、
「台風の上に出てしまえば影響無いですよ」と笑顔で答えられた。

可能な限りキャンセルを出さないのがチャイナエアの信念なのだろう。
ありがたいと同時に台風の中を飛ぶのは正直不安でもある。
結局18:00に搭乗開始し、予定より30分遅れで出発。

この段階で台風は既に台湾の北側を通り過ぎ、
上空ではほとんど揺れることなく無事に羽田に到着。
30分遅れた事によって帰国時には都内の豪雨も治まっていた。


帰宅してすぐに台北在住の知人に無事の帰国をメールしたら、
「あの天候の中、本当に飛ばしたの!?」と驚いていた。
チャイナエアの英断を褒め称えるべきなのかなぁ…。

と言うわけで甚だ長文になりましたが、
これにて台湾旅の報告其の一を締めさせて頂きます。

ご精読、ありがとうございました。
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旧『ご乱心日記』
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